人気ブログランキング | 話題のタグを見る

メッセージです。

こんにちは、マキです。
今日(18日)で地震発生から1週間経ちました。
メッセージが遅くなってすいません。
みなさまはどうお過ごしでしょうか。

まず、震災で亡くなられた方に改めてご冥福をお祈りするとともに、被災者の方に対しては心からのお見舞い申し上げます。

今回の『東日本大震災』は、誰にとっても予想出来なかった大震災になってしまいました。

たくさんの方が亡くなっていて、遠くにいる私も心がちぎれそうなほどに辛いです。
ご冥福を祈る、と言いましたが、正直まだまだそんな容易く言えない思いです。

東京にいた私にも、たくさんの人から『大丈夫なの??』とご連絡をいただいていたので、ご報告しますね。
今、一時的に奈良の実家に戻っているので、無事に元気ですごしております。


そして、私たちが北海道ツアーを中止したことを、この場を借りてお詫びさせて下さい。
関係者のみなさまや楽しみにして下さったお客さん、ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした。


直接会いに行って、ごめんなさい!ありがとう!って言い(歌いに)に参りたいので、必ずまた北海道に行かせてくださいませ。
その時は、みんなで元気に笑って会えるようにしたいです!
どうかどうか、ご理解をお願い致します。



あの、、ですね。
皆さまもそうだと思うけど、色んな思いをしている数日ですよね。

これを読んでもらって、少しでもみんなが元気になってくれればいいな、と思って書きます!

間違った認識や違う意見もあると思います。
みんな思う事あれば気軽にコメント下さいね。
…あと、相当長いので、みなさんが余裕あるときにご覧下さいまし。


えと、ここ数日ワタシが過ごした時間をお伝えしようかと思います。

3/11の最初の地震が発生する前、ワタシは東京の自宅に一人でいました。
簡単な録音作業をしていて最初は気付かなかった。

機材のTASCAMが、ゆらゆらひとりでに動いていることを不思議に思い、手を止めました。
すると、うちの木造アパートが大きくぐわんぐわんと横揺れしていました。
“これは・・・やばい感じがする。しかもこんなに続くなんて…”

実際、体感で一分以上は続いたかと思います。
一応、家の外に避難してから携帯のワンセグTVで状況を確認しました。

“震度7?!
震源地は東北沖?
東京でこんなに揺れているのに、現地はどんなことになってるんだ?
・・・阪神淡路大震災より大きいじゃないか・・・・”

ぞっとして瞬間的にこう思ってしまった。

友人の家族や親戚、たくさんの知り合いが東北にいて、
「みんな大丈夫なんだろうか」と、気が気じゃなかったです。

大きな余震がずっと続いてるなか、焦って誰かと連絡をとろうともしました。
ご存知の通り、電話はどこにも繋がらずで、とても不安な時間を過ごしました。
緊急の方を優先させるためにも電話を使わない方がいいので、…正直もどかしかったです。

そんな中、ツイッタは通常通り動いていてありがたかったー。
そこで情報や心情を共有できて、ずいぶんと冷静になれました。
ありがとうー。

その夜、都内では地震の影響で電車が止まり、帰宅困難者が多くでました。
たくさんの知り合いも帰れずに困っていました。

ワタシと言えば家にいて、テレビなどから次々と入ってくる被害状況に胸を痛めているだけで・・・・。
いまは特に何もできやしない自分をもどかしく思いまして。

…ちょっとここで冷静を欠いて、うおーーーってなってしまい。
カレーを大量に作りだしてしまいました。

『炊き出しだ!炊き出し!!』
と、電力不足になるという情報もありまして、“カレーを大量に作ってりゃ数日もつ!”
とかナントカ思ってしばらくカレー作りに専念していました・・・・。

同時に都内にいる友人夫妻にも連絡が取れて、12日からの数日間、彼らの家に泊まらせてもらうことになりました。

一人暮らしのワタシには、ほんっっとーーーにありがたかった…。
感謝しきれん想いです。

なので、カレーは冷凍しましたとさ。とほほ。


12日、ライブの準備をしてから友人宅に向かいました。
彼らと直接会ってお互いの無事を確認できたことに、かなり安心しました。
「こわいね、ひどい地震だね。」と、言い合うだけで心が落ち着くのを実感しました。

そして、続く余震や電力不足のために14日のライブ中止の知らせが入りました。
残念でしたがこの場合はやむを得ない判断だと思っています。

色々な考えでライブを中止する人たちや、勇気をもって生音や最小の電力でライブをやる人たちがいました。
みんなこの地震被害が少しでも良くなるようにと考えて、実行していたと思います。

『こんな時こそ音楽を!!と思うのは音楽家の宿命』ってハマノさんが現在のblogに書いていますが、まったくワタシもその通りの気持ちを持っていました。

なので北海道ツアーが間近で、この旅をどうするかとても悩みました。

しかしライブのことより、川村ケイタくんの無事がわからず、すごく心配でした。

彼は一足先に東北ツアーに出ていたので、地震があったとき盛岡にいたそうです。
現在は無事に秋田の親戚のお宅にいて、あと少しで千葉のおうちに帰れるそうです。
…よかった。

でも、そのときは、全然連絡がとれなくて彼がどこにいて、無事でいるのかさえ分からずでした。

『こんな時こんな状態で北海道には行けないんじゃ』
正直言うと、そう思ってしまいました。

しかし、12日の夕方には彼のツイッタで“無事に盛岡にいる”とありました。

そこから数日ケイタくんの様子を見ながら、連絡の取れるハマノさんと何度も何度も「行く行かない」の話し合いをしました。
現地の北海道の各会場の皆さまはご無事で元気だし、被災のないワタシ達だけでも責任をもって行くべきなのでは?
いややっぱり、いま遠くへ動いてまた大きな何かがあったらどうするんだ?
トカナントカ。

まだまだ東京でも大きな余震が続いていて、こわくてワタシはまともに寝れない日々でした。

そして、しばらくしてからケイタくんから直接メール連絡があり、
『残念ですが一度関東に帰りたい』と正直に伝えてくれたんです。
…ワタシは何を悩んでたんだろう、と思いました。

3人のなかで一番大変な状況にいるケイタくんを色々と悩ませてしまったのが情けなかった。

その後すぐに彼から電話があり、少し話す事が出来たんです。
無事なのは確認していたのですが、声を聞いてもんのすごく安堵した・・・!

『無事に帰ってくることだけ考えて!他の事はいいから!』
それだけしか言いたくなかったです。
他のことは吹っ飛んでしまい、彼が無事で良かった、と一番その事を心の底から思ったんです。

ワタシでさえこんな気持ちなのに、彼のご家族やお友達はワタシの何倍も何倍も心配していると思います。
直接顔を見ないと完全に安心など絶対出来ないはずです。

それが分かっていたのに判断が遅れてしまったことが情けなかったな。
ごめんよケイピョン。

そして旅の中止を決めました。
また絶対に行かせてもらおう!と決めて。



ハマノさんにもケイタくんにも大切な人たちはいますし、ワタシにもいます。
みんなにもいると思います。
そして、大切に想われているのも忘れないでいたいです。

ワタシの家族たちもエラい心配してくれていて、こりゃ顔を見せに帰ろうかな…と。
そんな訳で実家に一時戻りました。

身近な人を大切にするからこそ色んなことが遠くまで届くって、いつも信じています。
まずは自分のことから大切にしなきゃ無理だとも思うし・・・。
いろんな意味で難しいですけれど。


今回の災害で、たくさんの人ががんばって下さっています。
被災した皆さまからも逆に勇気をもらってしまっています。

危険を顧みず動いている方や、無理なことをしなければならない方たちもたくさんいます。
大切なひとの側にいけない人も、いっぱいいっぱいいます…。


だからこそワタシにやれる事をしようと考えています。

強くないといかん時ってこういう時なんだと思った。


ワタシは、甘ったれなタチだからいつもは「無理せずやろう」なんて、のほほんポリシーです。

でも、今度ばかりはいつもより勇気を出して強くならなきゃいけないんだって感じました。
それでも見失わないようにしなきゃいけないとも思う。

冷静に見極めて、ときには決断して。
そして多くのひとの力になれるように、大切なひとが安心していられるように。


みんなの「絶対によくなろう!」パワーはすごいです。
ワタシもがんばらないかん。


長くなったけれど、こんな事を思っています。



絶対によくなろう!!!
by 39hondamaki | 2011-03-18 22:22 | 日常のアレコレ | Comments(5)
Commented at 2011-03-19 07:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by つすみ at 2011-03-20 22:52 x
マキちゃんが感じた悩み・情け・心配・安心…には全部心って字があります。
ラジオでマザーテレサが『愛の反対語は憎しみではなく無関心だ』と言っていた。と聞きました。続けてパーソナリティーの人が『憎しみって字にも心(りっしんべん)がある憎しみより心が無い無関心ってヤツはダメだ』と言っていました。
私も強い心を持ち、周りの人を守りたいと思いました。マキちゃんありがとう☆
Commented by あきなり at 2011-03-21 23:16 x
仙台より失礼します。

昨日、津波の被害があった地域へ足を踏み入れる機会がありました。km単位で流されてきたと思われる家の屋根や車だったものや瓦礫に絶句し、そのもっと先に打ち上げられたであろう多数のご遺体のことを思い、家を流された方が大勢避難生活を送っていると思われる小中学校の前を通り、

帰り道にふっと口をついて出たのは、アナマキの「月の花まつり」のメロディでした。

電気が復旧するまでの間、明りも音もない環境から甥っ子の気を紛らわすため、思い出せる限りの曲を思い出すままに歌ったりもしました。

「こんな時こそ音楽を」

それは、今直接の活動を起こされなくてもきっと届いています。
そうお伝えしたくてコメントさせて頂きました。



こちらも、頑張ります。
きっとよくなろう。
Commented by 本夛マキです at 2011-03-22 18:52 x
皆さまコメントありがとうございます。
つすみさん、マザーテレサさんの言葉は染み入りますね・・・。ステキなコメントのおかげでワタシも勇気をもらいました。
ありがとです!

あきなりさん、ご無事でよかったです。
河島英五さんが作った『月の花まつり』は、大きな生命の歌ですよね。
私達が歌わせてもらってきた軌跡が少しでも今、お役に立てていたならこんなに嬉しいことはないです。コメントありがとうございます。
もし、離れていても出来る事があれば教えてくださいね。思い出せない歌詞があったら、直に伝えますし!!
まだまだ油断がならないと思いますが、どうぞ安全第一でお過ごし下さいね。
Commented by masa at 2011-03-24 22:09 x
思いは伝わってきました。
都内でもすら不自由なことがあるし、不安にもなります。
大好きな歌を聞いて心が静かになり、落ち着きます。だからいつでもありがとう。
また聞ける機会があるといいなーと。


<< 大阪で初の 北海道ツアー中止のお知らせと、... >>